怪奇事件ニッチさん『僕は見てはいけない世界をみてしまった』

怪奇事件ニッチさん『僕は見てはいけない世界をみてしまった』
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みなさんは恐い話は好きですか?

恐くて嫌なのになぜかテレビのチャンネルを恐い番組に変えてしまいませんでしたか?

人間は、なぜ『恐いもの』に惹かれてしまうのでしょうか?

そんなことにも着目しながら怪奇事件ニッチさんを取り上げてみました。

 

今回ご紹介するのは、

昭和期に起こった怪奇事件熱狂的に調査するニッチさん。

 

穂積昭雪さんです。

(珍事件・怪事件ライター)

穂積さん

 

怪奇事件に興味をもったきっかけ

 

ほそかわ
そもそも、普通は怪奇事件の記事を収集しようなんて思わないですよね…
穂積さん
(笑)そうですね。僕が怪奇事件に興味を持ったのは、中学生 のときでした。
穂積さん
学校の図書館に置いていた昭和史全記録という毎日新聞社が発行している1353ページもの大型本を偶然手に取り昭和時代に発生した殺人事件の「奥深さ」に気づきました。
ほそかわ
ん? 殺人事件の奥深さ?

 

穂積さん
何の事件かは言えないのですが、遠くに住んでる親戚がおりまして、昭和史全記録によると昭和30年代にその親戚の家の近くで3人ほど殺された事件があったようです。 
穂積さん
これまで自分の生活は殺人事件や猟奇殺人とは無関係だと思っていたのですが、実は自分の知らないところで、血で血を洗うような凄惨な事件は起こってるのだ、死という現実は身近にあるのだ強いショックを受けたのをよく覚えてます。 
ほそかわ
なるほど、そういうきっかけがあったのかぁ…

 

時代によって事件の傾向はあるのか?

 

穂積さん
怪奇事件を好きになって以来、休日になると地元図書館へ出かけ、新聞の縮刷版を読みふけっていました
ほそかわ
どんな中学生だよっ!
穂積さん
最初は昭和だけだったのですが、いつしか大正時代、明治時代の新聞にも興味を持ちはじめ現在に至ります。
ほそかわ
ちょっと気になるんですけど、昭和の事件大正の事件明治の事件ってなにか違いあったりしますか?
穂積さん
明治時代は人間の死体や内臓を売りさばく売人にまつわる事件は多いです。結核など当時不治の病の特効薬として、人間の骨を焼いた粉や脳みそが高値で売買されてた記録があるのでそのためかと。
ほそかわ
ひぇっ!明治時代こわすぎる!
穂積さん
昭和でも戦前あたりまでは、死体売買の記事をよく目にします。ただ、犯人の動機は今も昔もあまり変わらない印象です。
ほそかわ
というと??
穂積さん
だいたいは女絡みの事件なので、これは今の時代も同じです。

 

穂積さんが書いた明治時代の迷信、女絡みの事件記事

【明治の怪奇事件】狂気のシリアルキラー!女性の生肝を狙った「肝取り勝太郎」

 

1番気になった事件とは?

 

ほそかわ
その昭和史全記録という本で1番気になった事件って何ですか?
穂積さん
特に印象深いのは「パリ人肉事件」(1981年)ですね。
ほそかわ
え?人肉?カニバリズム?めっちゃ怖いんですけど(泣)
穂積さん
『昭和史全記録』には毎日新聞社の秘蔵写真が大量に載ってまして、生々しい死体写真なんかもばんばん載ってたんですよ。中でも、パリ人肉事件の遺体写真は衝撃的です。

 

パリ人肉事件概要
犯人(佐川さん)が、パリでオランダ人女性を殺し、その女性を食べてしまうという恐ろしい事件。
参考:wikipedia『パリ人肉事件

 

 

穂積さん
犯人が食べ散らかした女性の遺体写真がモザイクなしで掲載されてまして。純粋無垢な中学生にとっては衝撃ですよね「ああ。人が殺されるとこうなるんだ」って……。
ほそかわ
聞いてるだけで恐怖なんですけどおおぉ
穂積さん
中学生って大人の世界にすごく憧れる時期なので「見てはいけない世界を見てしまった」という背徳感エロ本より強かったんだと思います。
ほそかわ
もう、何ゆってんだよ!

 

怪奇事件が好きすぎて困ったこと

 

ほそかわ
怪奇事件の調査が好きすぎて困ることはありますか?
穂積さん
殺人事件や猟奇事件をたくさん調べていると、どうしてもメンタルをヤられて鬱っぽくなってしまうんですよね。それが悩みです。
ほそかわ
じゃあ調べるなよ!と言いたいところですが、そういう時どうしてるんですか?
穂積さん
はい、少しでも気を紛らわせようと家にいるときは「初音ミク」などのボーカロイド曲を積極的に聞いています。現場取材でもスマホにボカロ曲は100曲くらい入れて出かけます。
ほそかわ
【怪奇事件の癒しに=ボカロ曲】という繋がりが全然見えませんけど?!ボカロ曲を聴くと鬱っぽさが紛れるんですか?
穂積さん
人間の邪悪な側面ばかり追ってると、「人間じゃないという存在」に大きく惹かれる瞬間があります。そんな時にボーカロイド曲はよく聞きます。
ほそかわ
ほう…人間じゃないもの。
穂積さん
あと今の我々の文化・生活というのは明治、大正、昭和、もっと古い時代の日本と地続きになってます。昔の事を知るためにはまず現代の文化を知らないと話にならない』で、話題のテレビ番組やアニメなんかは積極的にチェックしてます。
ほそかわ
意外としっかりした理由だった。
穂積さん
なので最近は「殺人事件と初音ミクが大好き」という誰がどう見てもやばいオタクになっちゃいましたね。例えば、家の近くで少女を狙うような殺傷事件が発生した場合、真っ先に疑われるのは俺だろうな、と覚悟してます。。。
ほそかわ
はっ!それは!ボーカロイド曲が好きな人から怒られそうな発言ですよ!!だめですよ!でも、殺人事件研究での鬱回避のためにボーカロイドに逃げるという穂積さんの行動は、興味深いものがありますね。

 

平成の体罰問題と、昭和に起きた体罰事件を紹介し、対比する穂積さんの記事

【昭和怪奇事件】昭和教育の闇!「おしおき係事件」「先生が生徒たちに催眠術をかけて…」

なるほど、こういう記事をみると昭和の怪奇事件・珍事件を追っている穂積さんだからこそ書ける記事な気がするな。

 

 

同じ趣味の人にオススメしたいもの

 

ほそかわ
怪奇事件を調査するのが好きな人にオススメしたいものってありますかね?
穂積さん
いるとは思えないのですが……最近読んだ新聞だと「都新聞」という1884年から1942年に創刊された新聞が面白かったです。
ほそかわ
これまたマニアックな…
穂積さん
東京のローカル紙で、当時の落語や演劇の情報のほか「妖怪を目撃した!」みたいな珍事件の記事も多いので好きな人は好きそうです。
穂積さん
地方紙の大部分はマイクロフィルムで国会図書館に保管されているので簡単に読むことができます。
ほそかわ
へぇ~、地方紙ってそんな読み方ができるんですね!知らなかった。国会図書館きになるな。

 

国立国会図書館
日本の国会議員の調査研究、行政、ならびに日本国民のために奉仕する図書館である。また、納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館である。(引用:Wikipedia)

 

なんでも願いが叶うなら?

 

穂積さん
うーん。国会図書館にアクセスしやすい赤坂に家を持つとか……。
穂積さん
いや、なんでも願いが叶うなら手っ取り早く、国会図書館から歩いてすぐの首相官邸に住んじゃうことですね。なので、将来の夢は総理大臣です(笑)

 

ほそかわ
・・・・。昭和の出版物が読める国会図書館に近い首相官邸に住みたいからという理由で総理大臣になりたい人はかつていただろうか…?これまで取材したニッチさんの中で、信じられない発言ランキング今んとこ1位です

 

恐怖と怪奇事件と…

 

恐いのにどんどん調べてしまう悩ましい趣味をもつ怪奇事件ニッチさんの話をきいて、【人が恐怖に魅了される理由】を個人的に調べました。すると、このような対談を見つけました。これ読んでみるとめちゃくちゃ面白いんです。

 

東京大学教授・脳科学者 池谷裕二氏が語る“ホラー”がエンターテイメントたり得る理由

 

この記事によると、脳の扁桃体という恐怖を感じる部分は、喜びも感じる場所で、『人間は不快を感じると同時に快感を覚える』らしいのです。さっき、穂積さんが、「エロ本を見るより興奮した」と言ってましたが、怪奇事件を知ることによって恐怖とともに快感を覚えたのではないか?と以上の理論から説明できるような気がします。

 

さらに、人間がホラーを好んでしまう理由として、

達成感厭なものから逃がれた解放感というのは、じつは大きく二分できるようなものではなく、密接なもので、本質的にいっしょなんじゃないか?

つまり図にするとこういうこと☟この理論も面白いですよね。

 

 

怪奇事件を知り、もしかしたら自分もこういう境遇になるかもしれないと妄想を抱き、『あの妄想は自分に起こったことではない』と現実に戻ったときに感じる安堵感一種の快感になっているというのです。

マイナスの感情から感情0に戻ったときの快感ですね。

ほそかわ
う~ん奥深い…

 

ということで、怪奇事件ニッチさんの紹介記事はいかがだったでしょうか?

 

穂積さんからいただきました。

 

『まだまだ、人間の脳は分からない』と穂積さんの取材を通して思いました。穂積さんには、怪奇事件の調査を引き続きしてもらって怪奇事件を起こす犯人の傾向や動機を解明してもらいたいところです。幽霊なんかより人間が一番恐いですから。

 

なんだか、怪奇事件から人間の脳の話へと飛躍しちゃったんですが、こんな感じで記事を締めたいと思いまーす☆

あと、なぜ人間はホラーに惹かれてしまうのか、独自見解をおもちの方がいたら是非ほそかわに語ってください。

 

ほそかわ
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お知らせ!

ほそかわ
怪奇事件ニッチさんからのお知らせです。
穂積さん
最近、これまで執筆してきた昭和の怪奇事件や猟奇事件を一冊にまとめた「昭和怪奇事件史」という同人誌を作りました。

 

中でも、『生きた金魚をミンチにして薬として販売する話』はほそかわのお気に入り★

 

穂積さん
とりあえず100部限定ではあるのですが、2019年2月17日に行われる「コミティア」という同人誌即売会で販売予定のほか、自分の出演するトークライブなどでも手売りしていきます。
穂積さん
100部完売したら第2弾、第3弾……と続けられたらと思います。あ、あとお仕事絶賛募集中です。

 

とのことです。

 

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