はじめましてシラオサと申します。これから『Nicheっち、』でちょこちょこ記事を書いていくことになりました。よろしくおねがいします。

とある本を見つけました
先日、部屋を掃除していて、とある本を見つけました。

本の題名は『日本名著全集』。これはそのシリーズの第19巻にあたる、狂歌にまつわる選集本でした。
200円のシールが貼ってあったので古めかしさに惹かれてシラオサが古書店で買って、読まずに放置したのでしょう。
(へぇ~。狂歌の本か~いやしかし……)
『狂歌って影薄い』
五・七・五・七・七。もしくは五・七・五で成り立つ詩歌となると、【和歌、短歌、俳句、川柳あたり】がパッと浮かびます。
狂歌が思いつく人はそうそういないでしょう。
ていうかそもそも狂歌がなんのことか忘れている人も多い気がするので、歴史の用語集から狂歌について引用しました。
狂歌
和歌に言葉のもじりなど滑稽味を取り入れた短歌。安永から江戸に流行。特に政治・世相を皮肉る天明年間中心の天明狂歌はその黄金期。
全国歴史研究協議会編『日本史B用語集』山川出版社 2009
考えると狂歌について触れるのって歴史の授業だけなんですよね。
和歌だったら百人一首、短歌だったらサラダ記念日、俳句だったら奥の細道、川柳だったら鳴かぬなら殺してしまえホトトギス系列と誰もが知っている代表作的なものがあって親しみがあります…。
なんだか狂歌の影が薄すぎて悲しくなってきた……
そうだ!古池や蛙飛びこむ水の音みたいに誰もが諳んじられる狂歌があったっていいじゃないか!このままじゃ狂歌が可哀想だ!
というわけで
狂歌の代表作を探しました!
代表作にはなりえないがなかなかいいと思ったもの9選
代表作にはなりえないがなかなかいいと思った狂歌を列挙してみます。その後、個人的、狂歌代表作を発表したいと思います。

貧乏を神様の仕業と考えて狂歌にするあたり、心に余裕があってすきです。

刀の鋭さや命を奪う怖さの表現が秀逸。

貧乏シリーズです。日本人はダジャレが好きですね。

人の口車に乗るなという戒めはSNSにも通用しますね。

木火土金水が使われてます。技あり狂歌。

旬を大事にする当時の人の粋な姿が思い浮かびます。足のはやさは鰹が腐りやすいこととも掛かっているっぽいですね。

盆にかけた感想が思いつきませんでした。

神無月じゃなくて髪無月というハゲネタ。

貧乏兼神無月シリーズ。狂歌は貧乏ネタが多いです。
これくらいにしておきましょう。
これが狂歌の代表作だ!

こいつは狂ってるぜ。
狂歌の名にふさわしいくらい狂ってやがる!
そしてこの歌が狂歌の代表作たりうる最大の理由がまだあります。
それはこの歌の詠人です。
上で列挙した狂歌は無名の人作だったり詠人が明かされてなかったりと、俳句で言う松尾芭蕉に比肩するネームバリューがありませんでした。
ただし、この歌は違います。
この歌を読んだのは…
一休宗純です。
一休さんのモデルになった人ですね。
やるな~ 一休宗純!
ネームバリューも松尾芭蕉にも負けないくらいでしょう!
よって、狂歌の代表作は
たそにたそ たそたそにたそ たそにたそ たそにたそとて なにもなきかな
で決定です!
もはや、この歌だけで和歌、短歌、俳句、川柳に勝っているんじゃないか?
という気さえしてきます。
もう狂歌の影が薄いなんて言えないはずです。
終わりに
今回は狂歌の代表作を探しました。とは言っても、自分はズブの素人なので、まだまだ狂歌には名作や代表作がたくさんあるはずです。
え? 「たそにたそ たそたそにたそ たそにたそ たそにたそとて なにもなきかな の意味は何ですか?」だって??
あわてないあわてない一休み一休み

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