「未来と芸術展」に行った感想

「未来と芸術展」に行った感想
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未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか

六本木ヒルズ森ビル内にある森美術館にて「未来と芸術展」を見てきました。

会期は
2019.11.19(火)~ 2020.3.29(日) です。

サブタイトルがAI、ロボット、都市、生命ということで守備範囲がとても広いです。ということは、非常にぼんやりとした展示会ということを意味するのでしょうか?どうなんでしょうか?

美空ひばりさんが歌っている

森美術館「未来と芸術展」特別企画として、AI×美空ひばり「あれから」が会場入ってすぐの部屋で映し出されていました。

日本コロムビアが保管する膨大な美空ひばりの音声トラックと長男・加藤和也氏が所蔵する肉声テープがAI開発のために特別提供されました。

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/08/


AIって聞くと「初音ミク」みたいなカクカクした歌を今までは想像していました。

でも比較的なめらかに美空ひばりさんの声で歌われていました。

なにかと美空ひばりさん関連で登場する長男;和也氏もきっちり協力していることも確認できてうれしかったです。

「あれ~から~♪」

2回聞いたので耳に残っています。たまに口ずさんでしまいますが、わたしよりAIのほうが歌は上手いですね。

ついにロボットに超えられてしまいました。

未来都市 is SUTEKI

最初の展示物は「未来の都市」でした。

・火星生活

・海上生活

・赤道付近生活

・ビルに緑たくさん生活 などなど

「このまま地球温暖化が進むと、火星に移住しないといけない…海面が上昇して人工島に住まなきゃいけない…赤道付近は異常な暑さに…」みたいなことを囁かれて育ってきたわけですが、今回の未来都市設計を観てしまって私はちょっと悲しくなりましたね。

完全に、地球温暖化が進んでしまった予定で未来都市が設計されてるんですよね。

あぁ、もう逃れられないんだなと。

だからといって、自分ではどうにもできなさそうなので、すんなりと受け入れてミニチュアの未来都市模型や写真を観るわけです。

「数々の未来都市構想の中で、どの街に住みたい?」

なんて話をしてみるのもいいのではないでしょうか?

いやおうなく生命について考えさせられた

ゴッホの耳

ゴッホの耳を再現

驚くことにこれ、「フィンセントファン=ゴッホの耳」だ。

ゴッホとY染色体を共有する弟テオドルスの玄孫(やしゃご)の男性、リーウ・ファン・ゴッホ氏の耳の軟骨細胞とゴッホの母系の子孫にあたる女性の唾液から抽出したミトコンドリアDNAを導入し、培養したらしい。

「こんなことしていいのか?」

そんな気持ちになったが、一応【ゴッホの再現耳】に向かって声を発してみた。

「あーーーー」

周りの水が震えていた。

遺伝子デザイン赤ちゃん

展示物の中で一番びっくりしてしまった。

エラみたいなのが頭についてる赤ちゃんだとか、空気抵抗を減らすためか、鼻が新幹線みたいにとがった赤ちゃんが展示されていた。

ほかにも遺伝子操作された赤ちゃんが並んでいた。

「こんなことしていいんだろうか」

いやおうなしに考えさせられた。

最近、わたしは整形YouTuberを見るのにハマっている。可愛くなるために、あごを削って、鼻を思いの通りに整形して、目じりも痛い思いをして切って努力している。

この展示を観て、わたしは整形YouTuberをおもいだした。丸かった鼻をとんがらせて高くした鼻を持つことになった整形YouTuberは、もしかしたら今までより走るのが速くなったもかもしれない…。

整形に対して、ここのところ「いいじゃん、可愛くなれるんだから」的な風潮が強まってきたように感じる。

痛い思いをしてキレイになるなら、生まれるまえに遺伝子デザインされてキレイな顔で生まれてたい!って普通の人なら思いそうだけど、そこんところみんなどうなんだろう?痛い思いして顔いじるのはいいけど、生まれる前の遺伝子操作はNGってのが大半の意見なんだろうか?

ロボットに似顔絵を描いてもらう

(先着2名限定) ロボットが似顔絵を描いてくれます。

描いてもらいたい人はこの時間帯に並んでおこう。
11:00~11:50
15:00~15:50
19:00~19:50 ※火曜日は除く

もちろんわたしも描いてもらいました。

カメラが私を何度も見て、アームがコチョコチョと動き、またカメラがじーっと私をみて、アームがコチョコチョ動きました。

人間がデッサンする要領で描いてくれて、なんだかこのロボットが愛おしくなってきました。

「そんなに一生懸命みて描いてくれてるの~?ありがとう!」

20分間ほど座らないといけません。なかなか疲れました。

なんだか、動かないほうが正確にロボットが描いてくれそうだったので、微動だにせず、姿勢よく座っていたら「あれはロボット?」と言われました。顔面が白いのでそう思われたのかもしれません。
この日の観客数人は私をロボットだと思って鑑賞し、帰ったのです。

なんだか、勝ち誇った気分です。

ロボットは人間に寄っていくのに、私はロボットに寄ってしまったのです。変ですね。

完成した絵がコチラです。よーく見ると5歳児のボールペンでの落書きなんですが、目を薄くして遠目でみると、あら不思議!わたしです。

展示されています。

小学4年生のとき、図工で友達の顔をデッサンしなければなりませんでした。ところが友人が描いてくれた自分がとんでもなく不細工で、「自分はもしかしたらめちゃくちゃに不細工なのかもしれない」と不安になったし、「友人がわざと、私を不細工に描いてるんじゃないか?」という疑念も沸き起こったので悪いこと尽くしでした。【友人をデッサンする】という授業は今後しないほうがいいんじゃないか?と教育委員会に代わって悩んだこともあります。

ですが、このロボットは自分が動かなければ、ボンヤリと、しかし確実にデッサンをしてくれます。友人の意地悪を疑うこともなく、自分の容姿を疑うこともなくなります。

そういう点において、非常に良いロボットだと私は思いました。

明日どういきるのか

未来と芸術展「AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか 」と非常に長いタイトルでしたが、全部みごとに回収してました。

文系出身という言い訳を使いますが、サイエンス系の展示会ではどうも説明が頭に入ってこないことが多いです。

「知ってるでしょ?この言葉」

って言われてるような気がしちゃうのです。

だけど、 未来と芸術展 は説明書きをきちんと読めばちゃんと理解できました。

遺伝子デザインされた赤ちゃんなんかは、見るだけで楽しめますが、説明書きを読むと2倍3倍おもしろくなるので、きちんと読みましょう。

さて、この展示会を見た後に「明日どう生きるのか?」わたしは考えました。

今まで自分の勉強してきたことを思うと、今からもこれからもどう考えても、自分が未来を作る側にいるとは想像できないんですよね。理系の人や、建築系の人なら、この展示会をみて「おっしゃ、私たちが未来つくるぞ!」って思うのかもしれませんが。

だから、わたしは、完全に時代に流されるまま、明日も生きていくしかないんですよ。

できるとしたら国民を精いっぱいすることですね。
――――国民を精いっぱいする?とは?

こんな展示物がありました。

この建築模型は、民衆の深層心理や生体物質を計測・収集を行うことによってつくられるものらしいです。

開発・研究する側には立てないけど、自分みたいな収集される側の人間がいないとこの建築物もできないわけで、明日もこれからもただ生きてるだけで未来を作るために貢献してるじゃん、私。

だから、大丈夫だな、と勝手に納得させていただきました。

↓簡単にムービー作りました。


未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか

豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か

会期:2019.11.19(火)~ 2020.3.29(日)

HP


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